回り回って、ちょっとズレて、それでも親戚
中学生の頃、「ちょっと変わった子だよね」とよそ様が言っているのは知っていました。
中学生なのに学校にランドセルで通っていました。
まっ、それには色々な思いと事情があったからなのですがね。
授業中も、変だな、分からないなと思えば、「質問」とか、「確認したいんですけど」と一番前の席で手を上げるような生徒でした。
何を言われても我関せずという姿勢をとっているかのように見えていたのでしょう。
一人はある意味慣れていたけれど、寂しい側面もありました。
クラブ活動には全員参加という校則のあった学校でした。
だから、仕方なく個人プレーができる卓球部に所属していました。
そんな私の行動に心寄せる男子が同じ卓球部にいました。
そっちの方が余程変わっているでしょう。
練習帰り、彼の家に立ち寄って一緒に宿題をして、おやつを食べて自宅に戻るという行動を2年位続けました。
彼の妹とはとても親しくなり、お母さんも入れて百人一首を楽しむ仲になりました。
学力には差があったので、彼は県下の一番高へ、私は公立だったけど中間レベルの高校へ進学しました。
それぞれの目の前の事に忙し過ぎたのか、そういうご縁だったのか、彼とはプッツリ、全く会うことはありませんでした。
でも、ずっと後・お互いが30代後半になった頃、当時交際していて、今は私の連れとなった人。
この夫と中学時代に私と付き合っていた(?)彼とは従兄弟だったことが判明。
本当にビックリしました。
結婚式の親戚の顔合わせの席で、「マァちゃんは、ウチのタカのお嫁さんになってくれるとばかり思っていたのに、コウちゃんのお嫁さんになったのね」と伯母さんに言われてしまいました。
タカちゃんは、私にウィンクして、「うちのお嫁ちゃんと母さん、✖️✖️で大変」と微笑んでました。
世間的に偉いと評される医師にタカちゃんはなっていて、連れ合いは呑気に見える自営業者です。
外見や、やっている事は違うけどこの二人、正義の味方というか人に左右されない軸のしっかりした所は似ています。
ちょっと、滑稽で幸せな真実は小説より奇なりのエピソードでした。