悪夢の始まりだったある男との出会い

悪夢の始まり

20代に出会ったころ、結婚前の夫は快活でお喋りな人でした。

それを私は「ああ、この人とは会話が弾むし楽しい」とずっと信じていました。

そしてとんとん拍子に結婚。

幸せと感じたのも束の間。

夫と話していると「あれ?前と話していることと違う」とどんどん不信感を抱くようになってゆきました。

たとえば「○○大学卒業って言ってたよね」と言ったら「ああ、それは実は卒業してなくて中退なんだよ」と悪びれもせず言われてしまったり、あるときは「お母さんの病気って膀胱だったっけ?」と尋ねると「実は大腸なんだ」ということが続き、何が本当かわからなくなってしまっていました。

夫はバツイチと聞いていました。

私達は私の意志であえて籍を入れない事実婚の状態でしたが、数年後「ねえ、籍を入れるのについてどう思う?」とふと尋ねたところなんと「まだ前の嫁と籍を入れたままなんだ」とへらへらと。

つまり私はよその旦那さんと同棲していたということになります。

「もうすぐ籍は抜くから」と言われましたがそれもどうなったか知りません。

その後、お別れしました。

とにかく次から次に嘘をつく男、許せません。

今でも後悔しています。

見抜けなかった自分が馬鹿でした。