長期の癌治療をしなければならない状況からの奇跡

困惑する医師

30歳の時でした。

お風呂に入っていると、睾丸の右部分が明らかに膨れ上がっていました。

鏡で見ても片方だけが異様に大きくなっているのが目で見ても分かりました。

ちょうど5月の大型連休中の出来事でしたので、すぐに病院には行けず不安になりながらもネットで同じ症状がないかを検索してみました。

そこで発見したのが、睾丸の悪性腫瘍、いわゆる癌と、睾丸肥大という2つの可能性でした。

睾丸肥大は某お笑い芸人が経験していて癌ではなく一過性の病気なので生命に危機は及びません。

半面、悪性腫瘍ですと癌になるので当然に危険度が増します。

悪性腫瘍でないことを祈りながら連休明けに早速、専門クリニックを受診しました。

血液検査などが終ると医者から「家族いる?」とテレビで見たことあるような言葉が。

さらに「悪性腫瘍ですぐにでも入院・手術しないと危険」と言われ、頭が真っ白になりながらも大きな病因に翌日から入院することになりました。

摘出手術をすることになりましたが、この時点で癌腫瘍マーカーが平常の0.8に対して700の値だったので担当医から手術後も一年以上は入院治療になると伝えられていました。

「仕事も長期で休みかー」と思いながら手術を受け無事に摘出は終わりました。

ここから奇跡が、その後は入院しながら経過観察でしたが、何とか腫瘍マーカーが日に日にどんどん下がり、平常値の0.8以下になりました。

担当医も困惑していましたが、癌転移の可能性も消えたので2週間の入院のみで退院できました。

それから10年以上経ちますが、今は普通の生活を送れています。

これが私にとって、命が助かった人生最高の幸福です。