上司の文句を言っていたら、後ろに本人がいた
会社に勤務していたとき、すっごく性格の悪い上司がいたんです。
人の顔を見れば、デブだと言ってきて、ときにはセクハラめいた発言もありました。
あまりにも、その発言がひどかったので、昼休みに同僚にそのことを愚痴っていました。
時々、こうして発散しなくては、とてもではありませんがやっていけないのです。
普段は誰もこない資料室で、私はコンビニで買ったシュークリームを頬張りながら、上司の文句を言っていました。
すると、同僚が急に慌てて人差し指を口に当てるのです。
話に夢中になっていた私は、気がつきませんでした。
いつの間にか、後ろには上司がいたみたいなんです。
「悪かったな。嫌な上司で」 私は、その声に凍りつきました。
おそるおそる振り返ると、そこには顔を真っ赤にした上司が立っていました。
私は、とにかく謝りましたが、かなり気まずいムードになってしまいました。
この時こそ、人生最大のピンチだと思ったことはありませんでした。