救急救命士の男友達に手当をしてもらい恋をした日

浜辺のガラス

20代のとき、高校の同級生男女数人で海水浴へ行きました。

そのなかで男友達は3人いたのですが、全員お互いに恋愛関係はなく、みんな親友という関係でした。

男友達Aの運転で海水浴場に向かい、まず着いたらバーベキューを楽しみました。

その後みんなで海に入り、泳いだり、ただキャッキャッしたりとそれぞれはしゃいで楽しんでいました。

そしてそんな時突然「痛っ!」と私の足の裏に何かが刺さったような痛みを感じました。

足を上げて見てみると、足の裏から血がダラダラと流れて、ガラスの破片が刺さっていました。

みんな「キャー!大丈夫?」と顔が青ざめていました。

それを少し離れたところから見ていた救急救命士の男友達がすぐ私のところにかけつけ、なんとお姫様抱っこをして陸まで運んでくれたのです。

私は恥ずかしかったので「えっ?ちょっと大丈夫だよ!」と言ったのですが、「すぐに処置しないと危ない」と言って急いで運んでくれました。

そしてその後、持参していたペットボトルの水で何度も洗ってくれて、さらに彼が持参していた消毒液と包帯で丁寧に応急処置をしてくれました。

この対応に私はキュンキュンしてしまったのですが、その後も海に入れなくなった私のそばにずっといてくれ、私は彼の優しさとかっこよさに惚れてしまったのです。

しかしこの関係を崩したくもなかったので、誰に相談することもなく、この恋は実らず終わってしまいましたが、とてもいい思い出となっています。