人生で最も恐ろしかった雨中の自動車事故
前年の大型連休中に訪れ、清々しい森の雰囲気と川のせせらぎに癒された群馬県南部のキャンプ場。
翌年もあの素晴らしい癒しを満喫したく、マイカーでのアクセスを計画しました。 神奈川県の自宅からであれば早朝に出発、早目に関越道に乗れば余裕を持って午後に到着出来る(当時は圏央道が開通しておらず、環八経由で関越道に入ろうと計画していました)・・・筈でしたが、連休前の激務による疲労やストレス、そして出発前日から早朝にかけて降っていた大雨が全てを狂わせてしまいました。
出発時、全身の倦怠感や眠気、そしてかなりの量降っている雨が気になったものの、予報では午前中には止むとの事。
疲労感も現地の美しい自然を見ればすぐ吹き飛ぶだろうと、あまり心配せず出発しました。
雨の中横浜新道を抜け、第三京浜に入ろうと常磐台に差し掛かった時、急に足元がガタガタと言いだしました。
一体何事か?と思った次の瞬間、急にハンドルがフワリ浮いた様になり、全く操作出来なくなってしまったのです。
ハンドルも利かなければブレーキも利かず、もはや何も出来ません。
シートに押し付けられたまま、ショックと恐怖でまさに金縛りの様な状態。
コントロールを失った車は道路の壁に派手に衝突し、まるでパチンコ玉の様に数回左右の壁にバウンドし、ようやく停止しました。
膨らんだエアバッグに頭をモロに突っ込みしばし頭も真っ白状態だったのですが、しばし時間が経ち、ようやく雨中運転でハイドロプレーニングを起こしてしまった事、また疲労状態での運転で注意散漫となっており、インターの手前で雨中やってはいけない急ハンドルを切ってしまった事を悟りました。
幸いにも車は横転もひっくり返りもせず、また壁際に停車した為後続車の追突も免れました。
早朝5時前の走行だった為、自動車の走行量自体大変少なかったのも幸いでした。
慣れない中、レッカーや警察を呼び色々と処理を済ませ、危機一髪の事故現場からようやく帰宅してきたのはその日の夜遅く。
大破した車は廃車となり、またちょっと頭のふら付きが残っていましたが、身体がほとんど無傷だったのは奇蹟としか言いようがありませんでした。