出身大学の大学院入試に不合格になり、最大のピンチ
私は大学学部学生時代は、関西地区の有名私立大学でドイツ語を第1外国語として学んでいました。
学部学生時代は、ほとんどの授業で教室の前のほうに座り、ドイツ語の授業も毎回予習をしていきました。
全授業科目の成績は、クラス内では上の下ぐらいでした。
私は就活は一切せずに、学部4年生の6月に行われる大学院入試を受験することになりました。
ドイツ語専門の学科は、私も含め受験生は4名でした。
4名の受験生たちの中では私は合格の最有力候補であり、クラスの同級生たちは、私の合格は間違いないだろうと考えてくれている人が非常に多かったです。
ところが、大学院入試当日を迎えると、ドイツ語科目も英語科目も知らない単語のおオンパレードで、和訳しようと思っても、単語と単語がつながらず、いい日本語訳を創り出すことさえできませんでした。
そのため、面接の際には面接担当の教授たちに強く叱られ、結果は不合格となりました。
私は大学の研究者になりたかったので、就活はまったくしておらず、新たに就活を開始しようとも思っていませんでした。
他大学院の入学試験は、出身大学の大学院入試よりも非常に難しいということは何となくわかってはいるつもりでした。
それでも将来研究者になる夢を諦めきれない私は、首都圏や関西地区、名古屋地区、金沢地区の大学院入試を受けまくりました。
それでも結果はまったく芳しくなく、名古屋市内の某私立大学大学院を受験に行った際には、面接官の教授に「ドイツ語なんて、仕事じゃなくて趣味でやりなさい」と強く怒鳴りつけられてしまいました。
もう私もこれまでかと思いましたが、大学学部卒業直前の4年生の2月に、やっとの思いで京都市内の某私立大学大学院に合格することができました。
私は大学学部4年のときに計10校程度の大学院を受験したことになりますが、この大学院を受験していたころが、私が今まで生きていた中で最大のピンチの時期だったかもしれません。
今から35~36年前の私の若かりしころの話です。
大学の研究者という職業には非常に憧れを感じますが、大学院入試だけは生まれ変わっても2度と受験したいとは思いません。