効率に効率を求めた結果最終的に行き着いた先

効率的な潮干狩り

私の小さい頃はスポーツをやっていた事で忙しく、家族で旅行なんて行ったことありませんでした。

大人になってから祖父母や従兄弟など大人数で行った小旅行が潮干狩りでした。

その潮干狩りでは1人あたりの重量で決められていました。

家族で行った人生初めての潮干狩りなので、当然祖父母も小さい従兄弟達も採れる量が多いわけでもなく総量では全く割に合いませんでした。

私はみんなの分も採らなくては採算が合わないとの使命感に駆られました。

いかに短時間で大量に効率的に潮干狩りをするか、まだ海水のある場所に行ってみると人の手の入っていない地帯がありました。

手に持っていたのは小さいクマデ。

こんなのでは全員のあさりを持ち帰るにはいくら時間があっても足りません。

だんだん深くなるともはやクマデではアサリが取れているのかも見づらかったんです。

そんな時に思いついたのが、素手。

自分の手に勝るクマデは無いと確信した私は、手に全神経を集中させて手に触れるアサリというアサリを握り尽くしました。

結果的に人数分のアサリは採れたのですが。 最終的に手の指紋が無くなりかけました。

細かい砂がサンドペーパーのごとく私の手を削っていたのです。

砂抜きの大変さと食べ切る大変さもあり、アサリは少量を美味しく食べるのが1番でした。