何が楽しいのか理解できなかった初めての歓迎会
もう40年近く昔の、私が入社したときに歓迎会を開催いただいたときの話です。
30人程の職場で、同じ係の先輩が案内してくれて席につきました。
知らないオジサンたちの真ん中に座らされ、隣には同期入社がいましたが、彼とも話したこともありませんでした。
宴会部長みたいなオジサンから、各テーブルを回ってお酌をして歩いてくるように言われ、訳も分からずに同期の彼と反対方向に向かってお酌をして歩き始めました。
それぞれの人に酒をすぐと、学生のときの部活のことなどを尋ねられ、プロ野球の話などをされ、中には私にも飲むよう酌をする人もいました。
とても笑える気分ではなく、ようやく1周して席に戻るとカラオケが始まりました。
今度は、私たちの席に代わる代わる先輩たちが来るようになりました。
同期の彼は一口も酒を飲みませんでしたが、私は少しビールをいただきました。
やがて「3年目の浮気」がかかり同期の彼と一緒に歌わされることになりました。
ステージに上がらされマイクを渡されましたので、私は歌い始めました。
ところが同期の彼は、マイクを持っても一言も歌わないのです。
だいぶ偏屈な奴のようでした。
何が何だか分からないのですが、その後、解散になり疲れがでたのか家につく前に吐きました。
大人が飲む会は、こんなにつまらない世界なのかと知らされ、それ以降、職場の方と飲むことが嫌になりました。
それなのに、5年も経つと私は宴会部長に成長していました。
振返ると、職場の飲み会は人を成長させてくれる大切な場だと思えるようになっています。