初めての恋人とのデートは何もかもが幸せだった

初デート

私が人生で最も幸せを感じたのは19歳の時の初デートです。

生まれて初めて彼氏が出来てそれだけで浮足立っているのに、そこから更にデートに行こうと言うのですからもう感情としては天にも昇る思いです。

行き先は映画館に話題の映画を見に行きその後ショッピングに行くと言うものです。

その日の為に服屋さんを周りデートに相応しい服を探し、前日には美容院に行って高いトリートメントをすると言う気合の入れようです。

当日は目覚めた瞬間からドキドキしており、化粧やヘアメイクをかなり入念に行いました。

待ち合わせの駅に行くと彼は既にいて「何だか今日は雰囲気違うね。良い感じ。」と開口一番褒められてしまいました。

すっかり気を良くした私は徐に彼の腕に絡みつき恋人らしく腕組みして歩く事を提案しました。

彼は照れて恥ずかしそうにしていましたが、振りほどく事も無く私の好きにさせてくれたのです。

その後は電車に揺られる事も映画館まで歩く事さえ楽しくて、見た映画はサスペンス映画でしたがそれさえロマンチックに思えてしまう位幸せでした。

映画の後のショッピングではお揃いのTシャツを買うと言うバカップルぶりです。

この時のTシャツは今も持っており時々思い出に浸ります。

彼とは大人になるにつれて互いに合わない部分が見えて来て結局は別れてしまいましたが、あのデートは間違いなく人生最大の幸福でした。