あわや冤罪!?隣人に着せられた濡れ衣

補導

私が高校3年生18歳の頃の出来事です。

ある日突然、警察官が家を訪ねてきました。

何事かと母が話を聞いてみると… 警察:「おたくの娘さんが○月○日の21時頃街でタバコを吸っていたと地域の青少年補導委員の方より通報がありました。」 母:「えっ?!それは本当にうちの娘でしょうか?何かの間違いではありませんか? 」警察:「娘さんのお名前と住所と電話番号、それからお母様のお名前と勤務先まで補導委員の方に伝えています。この内容で間違いありませんか?」 母:「内容は間違いありません。ですが、その日のその時間帯は娘は自宅にいて家族と一緒でしたし、何よりうちの娘はそんなことをするような子ではありません!」 母がそう話しをしてくれ、警察官は帰ってくれました。

母は私にもこの警察官とのやり取りを教えてくれましたが、私は本当に身に覚えのないことだったので頭が混乱してしまいました。

「一体誰がこんな濡れ衣を着せたんだろう。それに私の住所や電話番号、母の名前や勤務先まで知っている人なんているかな…。」と考えていると、1人の人物が思い当たりました。

私は当時家族と一緒にマンションに住んでいたのですが、隣の部屋に住んでいた家族の娘が私と同い年の同級生(A子)だったのです。

A子とは小学校は同じ学校に通っていたので遊んだりもしていましたが、中学高校と別の学校に通うことになり、顔を合わせれば挨拶をする程度の関係で、A子は高校進学後から反抗期も重なってどんどんグレていっていました。

幼馴染のA子なら住所も部屋番号が違うだけだし、電話番号も知っている。

お互いの親の名前や勤務先も知っているので、濡れ衣を着せることができる!と私たち家族は犯人はA子だと確信しました。

母から警察へ連絡し本当に補導されたのはA子の可能性が高いことを伝えると、警察からA子の母親に連絡がいったようです。

A子の母は「最近一緒に遊んでいる子たちが友達の名前でも言えばいいって入れ知恵したのかしら~。困るわね~。」とA子はあくまで指示されただけと悪びれる様子もなかったようで、その後私への謝罪もありませんでした。

当時、大学の推薦が決まっていた私と母は、こんなことで推薦が取り消されたらどうしようと心配でたまりませんでしたが、警察にも私ではなかったことを信じてもらえたようで、警察から学校への報告はなく、無事に大学へ進学することができました。

ですが、10年以上経った今でも実家の隣にはA子家族が住んでおり、会う度にこのことを思い出し、許せない気持ちになります。