崖と岩場で起きた人生最大のピンチ

私は、よく春先になると、岩場に行ってはふのりやまつも等海藻を取りに行くのが趣味です。

ピンチが起きたのは、何度目かの海藻取りの時の事です。

いつものように、崖の上の開けた場所に車を置き、装備を整えいざ崖下の岩場へ下がり始めました。

下がり始めて、数分した時です。

枯れ木に足を取られ、数メートル前のめりに滑りました。

もう少しで、大きな岩がある所で私の体は止まりました。

一緒にいた、主人と息子が急いで私の所に来ました。

「お母さん大丈夫?」 と二人とも心配そうに言いました。

私は 「大丈夫だよ。」 と言いながら立ち上がりました。

主人は 「もう少しで、岩にぶつかっていたぞ。」 とほっとした顔をして言いました。

「心配かけてごめん」 と言うと二人は、また岩場に向かって崖を下り始めました。

滑り落ちてから数分後、岩場に到着しました。

岩場に着いてから、波に注意をしながら海藻取りをしていました。

十分に取れた所で3人で帰ろうとした時です。

足元をよく見なかった私は、濡れていた岩場でズルっと足を滑らせてしました。

そして、岩間にふくらはぎをぶつけてしまいました。

「痛い。」 と私が言うと、主人は 「今日は、危ない事に良く当たるな。」 と言いながら肩を貸してくれました。

余り強くぶつけていなかった事も有り、痛みはその日のうちに引き念のためシャワーだけ浴び就寝しました。

これが、私の中で一番の人生最大のピンチだった日の話です。