この子に出会えた奇跡に感謝の日々
朝、ぺろぺろと顔をなめて「早く起きてよ!」とせがむ君。
君は8歳のトイプードル。
名前は「mocha(モカ)」。
こちょこちょと体を撫でてあげると喜んで、私の布団に潜り込んでくる。
むくむくの茶色の毛並み、温かい体温を感じる。
せっかくのお休みの日にはもう少し眠っていたいのだけれど、君が甘えてくると、仕方がないなあという気持ちになって起きてしまう。
君がうちに来たのは、9年前。
娘が病気になった時に「犬を飼いたい」と言ったから。
それまでは、犬を飼う事なんて考えてもみなかった。
犬を飼うことで娘が少しでも癒されるのならばと思い、ペットショップへ見に行った。
君は他の子よりも小さくて、ほとんど吠えなくて、本当にぬいぐるみみたいにかわいいワンコでした。
君以外の子には、なんの感情も持たなかったけれど、君のことが忘れられなくて次の日も見に行って決めました。
私がはしゃいでいると一緒に喜んでくれて、悲しそうにしていると慰めてくれる。
「1人でお留守番をしてね」と言うと悲しい表情をしてソファに座って我慢する。
犬ってこんなに人間みたいに、心が通じるなんて知りませんでしたよ。
君に出会えて、毎日が本当に幸せで、毎日耳元に「大好きだよ!」ってささやいています。