クラスメイトとのお花見で起こった公開告白の行方
私が20歳の頃です。
当時専門学校に通っていた私はクラス全員でお花見に行こうと誘われました。
30人クラスだったので大所帯ですが、仲の良い友人も多いので二つ返事で了承しました。
当日、よく晴れ気温も比較的暖かくて絶好のお花見日和です。
良いお花見ポイントも確保できて各々が持ち寄ったお弁当やお菓子を食べ楽しく過ごしました。
すると徐に男子生徒1人が立ち上がり「皆聞いてくれ!」と叫びました。
皆の視線は釘付けです。
「俺は、ずっと前からAちゃんの事が好きなんだ!」と突然の告白に皆呆気にとられました。
名前のあがったAちゃんを見ると口をあんぐりと開き、突然の告白に頭が付いて行けていない様子です。
当の告白した本人は続け様に「付き合って下さい!」と頭を下げました。
一部から2人を囃し立てる歓声が沸き起こりました。
Aちゃんは「付き合っちゃえよ」と面白おかしくせっつくクラスメイトにとうとう我慢の限界が来たようで、「あんたなんか好きじゃない!」と顔を真っ赤にしてその場から去って行ってしまいました。
公開告白からの公開失恋と言う怒涛の展開に私は何も言えず、終始ポカーンとしていたのでした。