3歳の時に川で迷子になってしまった
昭和の時代の夏休み、3歳の時に近所の友達三、4人と家の横の坂道を下り真っ直ぐに行くと川があったのですが、そこまで散歩がてらに皆でゾロゾロと歩いて行った事がありました。
あの頃は今ではあまり見かけないかもしれませんがお姉ちゃんに手を繋がれて2、3歳の小さい子も鼻水を垂らしながら公道を良く歩いていた覚えがあります。
そんな何でもない日常の楽しい一日のはずでした。
私はお友達の親達が帰るよーと言って迎えに来て皆が帰ってしまったのに全く気づかなかったのです。
川の道路ぞいにある階段から下の土手の方に降りてしまっていたのです。
いつの間にかひとりぼっちになり、皆がいた階段の場所が分からなくなり泣き叫んで”○○ちゃーん”と探しながら川沿いを走り回りましたが、誰もいなかったのです。
体中、土手の葉っぱで切り傷になりうっすら血だらけになっていました。
痛くて上に着ていたワンピースを脱いだ様な記憶がありました。
走り疲れ泣き叫んでも誰も来なく諦めていました。
その時に偶々軽トラで通りかかった見知らぬおじさんが”どうしたね?”と体中傷だらけの幼い私に声をかけてくれました。
本当にそのおじさんには感謝しかないです。
40歳すぎた今でもあの日体中が痛くてお風呂に泣きながら入った事も良く覚えています。
あそこの川は夕方、定時にダム放流がされる川でおじさんに見つけて頂けず夕方になっていたとしたら、今私はここに存在していなかったかもしれません。