マテ貝でトラウマになりかけた初めての潮干狩り
会社の海好きおじさんに連れられて、会社の数人グループと一緒に人生で初めて潮干狩りに行きました。
おじさんはベテラン潮干狩りニストで道具も全て揃えてくれ、取り方を教えてくれました。
一通りアサリを拾ったあと、海から少し離れた砂浜で、おじさんが「砂を掘って穴が空いてきたらそこに塩を入れるんだよ」と言いました。
みんなそれをやり始め、何がどうなるんだかわからないまま私も一緒になってやってみました。
確かに砂をいい感じに掘ると掘った部分に穴があきました。
そこに塩を入れてみると…にゅっと何かが出てきました。
その光景が私にはあまりにも気持ち悪くて触ることができませんでした。
見かねた友人がそれを引っ張ると、「向こうからも引っ張ってる」と言って引っ張り合いになっているようでした。
友人がその引っ張り合いに勝つと、手には棒状の何かが握られていました。
これがそのマテ貝というものでした。
友人達は引っ張り合いが癖になると言って楽しんでいましたが、私は気持ち悪いが勝って一回もマテ貝を触ることができませんでした。
取れたマテ貝はお土産にとおじさんが砂抜きをして分けてくれたのですが、私は気持ち悪くて自分で調理できないので実家に持って帰りました。
バターソテーにすると美味しいと聞いたので、母にフライパンで炒めてもらいました。
熱々のフライパンにマテ貝を入れた瞬間、閉じていたマテ貝が一気に開き中身がのたうち回るようにうごめきました。
マテ貝の衝撃が強すぎて私の潮干狩りの思い出は恐怖のマテ貝体験にもなりました。