人生初のサーフィンで起こった命がけのパドリング
あれは、私が高校を卒業して初めて淡路島の職業訓練場へ移住していた時の話です。
3月から訓練を重ねていた日々の中でGW期間に入り、久々の連休を頂けたのです。
近い者は実家へ帰り、そして実家の遠い者はそのまま残り、2~3人の数名だけ滞在することになりました。
当時は淡路島の山奥で、小さなお店が近所に1件、街にでるまでは1時間程もかかるような場所でした。
そんな中、連休に入り若者だった僕たちは何もすることなく、途方に暮れている時、先輩が「サーフィンも兼ねて神戸へ遊びにいくか!」と声をかけてくれた。
そうなると、心も開放され、みんなバタバタと動きが荒くなり準備しだしました。
特に荷物もなかったので、瞬間で車に乗っていた。
そしてドライブしながら明石海峡を渡り神戸へ。
いざ初サーフィンへ!。
ウェットスーツやボードなど全て先輩にかりて、何も前触れなく海へ。
見よう見まねで波に乗れるわけもなく、ひたすらその辺りをさまよっていた。
・・・と気づくと何か周辺に人がいない!ちょっと待て!流されてる!とホントに心の底から危ないと感じた。
ヤバイ!と同時にひたすら砂場へ向けてのパドリング!とにかくがむしゃらに前へ!前へ!と漕いだ。
当時は体力もあったので、ひたすらにパドった。
どのくらいだろうか、そうするとようやく人が近距離で確認でき砂場も確認でき、そして無事に着砂でき安堵した。
どの辺りまで行っていたのだろうと荒息で確認してみると、誰一人といない相当な沖まで流されていたのだ。
まじか!とありえない状況だった事を知り、ひとまずは戻れてこれて良かった、と本当に思い、そして自然の恐怖を知った。
あれは相当な命がけのパドリングでした。