自分を待っていてくれた飼い犬との別れ
実家で飼っていた飼い犬。
結婚して実家を出てからは、当たり前ですが実家に帰ったときにしか会うことはなくなりました。
会えば、いつもと変わらずによろこんでくれていました。
この飼い犬は、丈夫で病気しらずでした。
幼少の頃飼った飼い犬は、病に倒れ一年程度しか一緒に入れませんでしたので、健康は何より嬉しいことでした。
しかし10歳を超えてくると身体も老いが進み、健康上の問題もちらほらと出てまいりました。
しかし、この頃はまだ元気、活発で大きな健康上の問題はありませんでした。
実家に帰って会った時、歳を重ねていくことに、動きも徐々に鈍くなっていっていることを感じていました。
やはり、老化による病気も出始め、動物病院に通うようになりました。
さらに時は進み、内臓に水が溜まるようになり、病院で定期的に抜くようになっていました。
だんだん横になっていることが多くなりました。
実家に帰った日。
天気の悪い日でした。
飼い犬はぐったりしていました。
自分に気づき尻尾を振ってくれ、必死に起きあがろうとしていました。
具合が相当悪いようでしたので制止して、そのままの状態でしばらく一緒にいました。
その日の夜に飼い犬は他界しました。
当時は辛く、何年も引きずりましたが、今となっては、思い出すたびにほっこりと優しい気持ちになれる思い出になりました。