忘れられない、祖母をたくましく思った瞬間
小さい頃の話です。
祖父母といとこと旅行に行き、プールに入りました。
最初は浅瀬で遊んでいたのですが、泳いでみたくなりいとこと2人で足の届かない所までビート板で泳ぎました。
当時水泳教室に通っていた私は自信があったのでしょう、どんどん先へ進みました。
しかし後ろを見るといとこが何を思ったのか、ビート板を離してしまいおぼれているではありませんか。
あせった私は自分のビート板を渡したのですが、当時の私はビート板なしではほとんど泳げなかったので、結局2人で抱き合ったまま溺れる羽目に。
バタバタするのに必死でプールサイドにいる祖母に声を掛けられずもうだめだと思っていたら、気づいた祖母が私服のまま飛び込んできてくれ、2人を救出してくれました。
あの時ほど祖母がたくましく思った瞬間はありませんし、自分の水泳力を過信してはいけないといういい教訓にもなりました。
祖母の服のポッケに入っていたお金もびちょびちょで、お札は乾かすのに時間がかかり機械には通らなくなったというのも今となってはいい思い出です。