飲み屋で知り合った男性に山奥に連れていかれた先にあったもの
とある飲み屋で知り合った男性がいました。
その方とは読書や銭湯巡りの趣味が共通していたこともあり、数回会ううちに親しくなりました。
後日、夜の10時ごろにその男性から電話がかかってきて「遊びに行かないか」と誘われました。
特にすることもなかったので私は快諾しました。
男性は外車で私を迎えに来てくれてくれ、車は走りだしました。
「どこに行くのですか」と行き先を聞いても教えてはくれませんでした。
車はどんどん山手の方向に走っていきやがて街灯もない山奥についていました。
「ついたよ」と言われ降りるよう促されました。
そこはつぶれた飲食店の跡地でした。
その敷地はとても広く割れたガラス越しに真っ暗なキッチンが見えていました。
その飲食店の建屋の裏に小屋がありそこだけ電気が通っているようでした。
その小屋はログハウスのような作りをしており、中央に暖炉がありました。
男性は暖炉に薪をくべ始めました。
次第に室温は上がっていきました。
そこは彼お手製のサウナだったのです。
正直彼の行動に途中から少し不気味な感じもしていましたが、予想外な展開に驚きを隠せませんでした。
山奥で入るサウナも悪くないなと思いました。