青春物語、部活とチョコパンと鳥とわたしたち
高校生の時、毎日部活に明け暮れていました。
休みの日も朝から夕方まで部活でしたが、休憩時間に部活仲間とパンやお菓子を食べるのが楽しみでした。
その日もいつも通り、休憩しようと売店でパンを買い、自販機でジュースを買って学校の中庭に座ってワイワイと楽しんでいました。
友達は中に板チョコが挟まっているパンを持って食べていました。
その時、急に空からトンビが飛んできて友達が持っているパンを足で掴んで奪って去っていきました。
あまりにも突然のことでみんな何が起こったのか分からない状況でした。
友達の「私のパンがー----!」という叫び声が中庭に響き渡り、友達の手にはパンの袋だけが残っていました。
確かに学校の裏には山が連なっていてとても都会とは言えないところにありましたが、鳥が校内や学校付近にたくさんいるということはありませんでした。
まさか鳥が人間が持っているパンを奪っていくという嘘のようで本当の漫画のような話は、大人になった今もみんなで笑い話のネタとなって語り継がれています。