思いがけないことに繋がる潮干狩りの思い出
地元の大学に入って、しばらくした時のことです。
履修した授業や生活にも慣れてきて、急に授業が休講になり時間ができました。
それで仲間と海に行ってみようかとなり、出かけました。
季節は5月くらいでしょうか。
人もまばらです。
急に決まったわけで、水着などはなく砂浜を散策し、潮干狩りでもするかと、カイガラなどを探していたら、中学校の生徒手帳が落ちていました。
名前を見たら珍しい苗字です。
新しいものでまだ中学校になったばかりです。
自分の経験から初めて生徒手帳をもらった時はすごく嬉しかったと記憶しています。
確か、自分が小学校にこの苗字の先生が理科の教員でいたことを思いだして、手帳を家に持ち帰って、卒業アルバムを見ました。
そこに先生の名前が掲載されています。
翌日、一か八か、学校に電話してみました。
すると別の小学校に転任されたようで、連絡先を教えてくれました。
そちらに電話すると先生が電話口に出られて、事情を説明しました。
間違いありませんでした。
先生のお嬢さんが学校の授業で海に行って手帳を無くして困っていたとのこと。
先生の転任先は、大学から割と近くにあるから、空き時間に届けにいきました。
すると先生が出てきて、わざわざ届けに来てくれてありがとうと言ってくださいました。
やや歳をとった感じはしましたが、懐かしかったです。
面談室みたいな部屋に通され、時間はお昼前だったので食べていってくださいと、給食を用意してくださいました。
久しぶりに食べた給食は最高に美味しかったです。
さらに先生が描いた子ども向けの本もいただきました。
潮干狩りに行き、思いがけない経験ができてよかったです。