幸せな温泉から遭難寸前の状況になった怖い経験
車と温泉好きな友人と出かけた時のことです。
その日は朝早く出発して長野県にある「日本で一番標高の高い場所にある露天風呂(温泉)」に入りに行こうという話になり、途中までは車で行きそこからは40分ほど山を登りました。
14時くらいに駐車場に付きそこから登山。
お互い初めて行く場所なので洋服は軽装だったのですが、10月くらいだったので上着1枚で丁度良いくらい。
登山と言ってもそれほど登る訳ではなく、軽い上り坂を歩くハイキングのような状態でした。
ただし道が狭いので注意をしながら進むと、辿り着いた場所は温泉施設ではなく、大きな山小屋でした。
そこの受付で入浴料を払うと、そこからまた15分の徒歩。
辿り着いた場所は、草木がほとんど生えていない山の中腹にある温泉でした。
ただ木の枠で囲っているだけの場所ですが、脱衣所はなく板が敷いてある場所で服を脱ぎ、そして混浴。
当時私は30歳くらいですが、年上の女性グループが入っていたので、混浴ですが一応遠慮してそのグループが出てから入浴。
絶景の中での温泉は最高の気分でした。
温泉から出て、山小屋に戻ると外で食事をしているグループに声を掛けられご飯をご馳走になりました。
しかし、今戻ると暗くて大変だから泊っていきなと言われたのですが、どうしてもその日に帰らなければなりません。
山小屋に居る人達は全て泊りのお客さん。
私と友人は注意しながら下山する事にしたのですが、17時になると辺りは真っ暗。
傾斜はそれほどでもないのですが、道が細くゆっくりしか進めません。
最初は携帯のカメラのライトを使い下ってますが、段々とバッテリー少なくなり、途中で電池切れ。
そうなると周囲はただの闇。
小さな物音にすら恐怖を感じるものです。
遭難の恐怖と戦いながら、2時間以上かけてなんとか下山し、途中友人とはほとんど会話はないくらいお互い恐怖を感じていました。
どんなに短い距離でも登山の時はそれなりの装備で登らないといけないと実感しました。