韓国留学での体験談・韓国人の初めての友だち
学生のとき、韓国に留学したことがあります。
4人部屋で同室になった1人の韓国人がいました。
彼女はいつも私のペンを使っては、どこかに置いたり、違う友だちに貸したりしては、私にペンを返すのを忘れてしまう人でした。
私はいつも「なぜ、この子はいつも私のペンを使って返すのを忘れるのかな?」と、腹を立てました。
ある日、私は全く同じことを彼女にしてみました。
つまり、彼女のペンを借りてそのまま返さずに忘れてしまったと言ったら、彼女はどのように反応するかを試したのです。
すると、彼女は怒るどころか「あ、そうなの。」と、笑いました。
「怒らないの?」と、私が聞くと「どうして怒るの?あなたは私の友達なのだから、ペンを返すことを忘れたからって、怒らないよ。友達は家族と同じだからね。例えば、妹がペンを借りて忘れても怒らないでしょ?」その言葉を聞いて、びっくりしました。
彼女にとって友達は家族と同じような感覚だったのです。
彼女の行動に腹を立ててしまった私が少し小さい人間だったと気づきました。
そして、彼女が私のことを「友達=家族」と、思っていたことが嬉しかったです。