1歩踏み出してしまっていたら、私はここに居ませんでした

事故直前

私が、小学4年生頃のお話です。

家族4人で坂の下にある、レストランへ夕方食事をするため向かっていました。

1番早く坂の下にあるレストランへ着いておこうと思った私は、下り坂を走って下り、そこで人生最大のピンチが起こりました。

今でも鮮明に覚えています。

横に車が私に向かって来ていました。

あと、1m以内の距離。

時が止まって「あ、車だ」と感じた時、突然ポニーテールにしていた自分の髪の毛が私の身体は後ろに1歩下がる程にグイッと強い力で引っ張られました。

車は何事も無かったかのように目の前を通過して行きました。

そして、誰が髪を引っ張ったのか後ろを振り返ると、誰もいません。

家族もまだまだ坂の上にいました。

私はすぐに家族の元へ走ってその出来事を話に行きましたが、本当に誰も私の後ろには居なかったとのことで、霊体ではないかという話になりました。

何があってもあれ以上の人生最大のピンチはないと思います。

誰であれ、「生かしてくれてありがとう」と大人になった今でも思っています。