夢のまた夢だった話が、現実となった出来事
恐くて名前は出せませんが、これは多分、私が人生の中で最後なんじゃないかと思えるほどの幸せを感じた出来事です。
ミュージカルに出ていた経験があるのですが、そこで関係者繋がりで超有名な芸能人の方と知り合ったことがありました。
知名度のある人なのでもちろん存在は知っているのですが、ファンと言う訳でもなく、私としては有名人というだけで普通に接していました。
知り合った最初の頃は、画面で見る表面でしか知りませんでしたし、中身を知って凄く嫌で嫌で、怒って電話なども切るほど嫌いになっていました。
ですが、しつこいくらいにその人は毎日のように私とコンタクトを取ってきて、そうこうしてるうちに何だか好きになってきた自分がいました。
あんなに嫌いだったのに、どうしてこの人はこんな嫌がってる私にアピールしてくるのか…。
最初はやはり、体の目的のためだと思っていたのですが、そうではありませんでした。
少しも体の関係はなく、そのうち仕事の悩みや相談なんかも話すようになっていたのです。
実は、この人とまだ全然知り合う前、私がまだ芸能界に足も入れてない頃に、母親がテレビを見て「あんたがこの人と結婚してくれたら毎日が楽しいのに」なんて言ってきて、私も「夢のまた夢。出会うことすらないのに無理」だなんて笑っていたことがあったのです。
それが今はビックリなことに、こうして知り合って、しかも好きになってしまっている私。
もう我慢ができなくなり、告白する勇気まではなかったので、アピールを時間をかけてしていきました。
超有名人が、無名の私のこと好きになるはずがない。
そう思っていたのもあり、告白なんてとてもできませんでした。
ですが、年月を重ね、5年ほど経った時のことです。
彼から告白されました。
そして、いつから好きになってくれてたのか聞いたら、3年くらい前からだったと。
ホント夢のまた夢の話が、現実になって心臓が止まるかと思った。
という言葉は、こういう時のためにあるのだと思いました。