輝かしい街で最大のピンチ競歩で街並みを歩く
まだ若かった頃当時付き合っていた男性と海外旅行に行くことになりました。
場所はラスベガス。
キラキラとネオンが輝き24時間眠らない街に一度は行ってみたいと思い、彼氏と必死にお金を貯めました。
ラスベガスと言えばカジノにネオン、でも意外と食事も注目されています。
食い意地の張った私は行く直前まで何を食べるか下調べをしていました。
食べたいもの15個以上リストアップして絶対たべてやる!と鼻息を荒くしていました。
ラスベガスまでの飛行機では機内食を食し、現地につくまでのウォーミングアップも順調でした。
いざ到着しカジノを横目にチェックインよりも先にまずカジノ内で飲めるドデカカクテルをチップ代300円程度で購入。
フローズンマルガリータを二人で一気に流し込み、一息ついて無事チェックイン。
一息ついたころ流し込んだキンキンのマルガリータが急にお腹の中で暴れだし私を攻撃しはじめた。
冷や汗を流しながらもこれは想定内であることを自分に言い聞かせ、一度トイレという戦場へむかった。
その後無事帰還し、ネオンが眩しい街並みへ向かった。
鉄板焼きハウス、目の前でロブスターの火あぶりショーを見せくれる。
ロブスターがメインかと思いきや、出るは出るは料理の数。
ここは竜宮城かと思うぐらいのおもてなしをされ、最後にはグリーンティーアイスを進められ食す。
その後少し恋人らしいことでもしようとなり街並みを歩くことに。
彼氏が隣で目を輝かせながら落ちているポルノ雑誌を眺めている間、私はただひたすらとTOILETっという字を探しまくっていた。
鉄板焼きという竜宮城からでてすぐにお腹よりも先にお尻に衝撃が走り、散歩どころではない状態。
のろのろと歩く彼氏の腕を引っ張り、競歩並みのスピードで歩かせる。
探せどトイレが見つからない。
こんなに店が立ち並ぶのに何故トイレがない。
もう爆発寸前で、彼氏に真顔で今の危機的状況を説明し援護を要請した。
ただ爆笑され撃沈。
爆笑されようとそれでころではない、力を緩めれば大爆発が起きる可能性があり一緒になってこの状況を笑えない。
ただ直感的に足を止めたら一瞬の終わりなのが分かる。
ただひたすら歩いたら煌びやかな街とは程遠い静かな場所まできてしまっていて、店の看板などがない。
恥を捨てて野〇〇しかないのかと途方に暮れていると、彼氏が目の前のホテルらしき建物を指さしトイレを借りたら良いと提案。
英語しゃべれない、トイレ貸してくださいなんて今の状況でどう伝えようと考える暇もなくとりあえず競歩でホテルに入った。
するとカジノなんかない、ここはラスベガスなのかと思う程の静かなロビーにバリバリの金髪の男性がいた。
真顔で近づき「プリーズトイレット!!!」っと声がロビーに響いた。
と同時に返事を聞かず私はトイレへと直行しました。
数十分の戦いの後ロビーに出ると、金髪男性はオッケイ??クッド!!?っと親指を立てて何故か笑顔を見せてくれて、私の最悪のピンチは終えました。