犬の散歩で土手から落ちて側溝にハマって抜けなくなった話

犬の散歩

私がまだ二十歳くらいの、ある冬の日のことです。

久々に実家に帰ったときに犬の散歩に行くことになりました。

実家暮らしをしていた頃はいつも私が犬の散歩に行っていたので、お気に入りの人通りも少なく景色がいい川沿いの散歩コースに行くことに。

真冬だったので母がダウンのジャケットを貸してくれました。

さていよいよ散歩に出ると犬は大はしゃぎ。

久々なのもあって私はついていくのがやっとです。

お気に入りの川沿いの散歩コースで、事件は起きました。

思いっきり犬に引っ張られて高く盛られた土手から滑り落ちてしまったのです。

そして側溝に背中からハマりました。

モコモコのダウンを着ているせいでそれはもうぴったりとハマってしまい、身動きができません。

人気のない土手ですし、この極寒の中、最悪、数日人は通らない…あれほど絶望を感じた瞬間はなかったです。

運良く、犬を見つけてくれた人が覗きに来てくれて助かったのですが、ホッとしたやら恥ずかしいやらで涙が出ました。