息子の卒業式の写真が撮れなくて落ち込んでいたら
高校3年の息子の卒業式のことです。
コロナ禍のため、卒業式には親は参加出来ずに教室での卒業式を行うと決定していました。
卒業式に参加は出来なくても、外で待っていて1枚写真くらい撮ろうかな、と思っていました。
しかし、その日は大雨でした。
雷注意報まで出ていて、雨は強く、やはり外で待つのも諦めなければなりませんでした。
まあ、帰ってきたら最後の制服姿を家で撮ろうかな、と思い直して帰ってくるのを待ちました。
息子が帰ってくると案の定びしょ濡れでした。
「ちょっと脱がないで!1枚だけ写真」と言ったのですが、濡れているし、すぐに制服を脱いでしまい、写真を撮ることが出来ませんでした。
その時は、天気も悪かったし、卒業アルバムがあるんだし、と思ったのですが夜になると最後の制服姿を撮らなかったこと、朝のうちに撮れば良かった自分のことを悔やんでしまいました。
まさか、もう一回着てとは言えないしと考えていたその時、携帯から通知の音がしました。
それは、同じ高校へ通う友達のお母さんからでした。
卒業おめでとう!のメッセージと共に私の息子の笑顔の写真が送られてきたのです。
息子の友達はクラスも別々なのに一緒に写真を撮ろうと卒業式後に声をかけてくれたそうです。
マスク姿でしたが、晴れやかな笑顔の写真に嬉しくなり、友達とそのお母さんに本当に感謝しました。