二十歳の記念に初めての海外旅行!涙の結末に
当時20歳になった記念に同じ職場の仲良しの友達と弾丸1泊2日のグアム旅行に行くことにしました。
友達は学生の頃から旅行好きで旅慣れしていましたが、私は国内は経験がありましたが国外は親以外と行くのは初めてでした。
大学生だった事もあり、私たちはお金もあまりない為、激安旅行をすることに決めました。
そんな事もあり旅慣れしてる友達が飛行機の手配や旅行先のホテル探しなど、何から何まで準備してれくれました。
そしていよいよ出発の日です。
心配性な私は忘れ物など、現地に行って不足してる物があったら不安だったこともあり着替えはもちろん、絶対に使わないであろう入浴剤などいろんな物を持っていきました。
そして待ちに待った現地グアムに到着です。
時間はお昼時、すぐさまホテルにチェックインしご飯を食べに行きました。
せっかく来たことだしと結構奮発してステーキを食べに行きました。
そしてお腹いっぱいになり、ビーチでゆっくりする事にしました。
ビーチに行くことは事前に決めていたので、浮き輪をしっかり持ってきていました。
ホテルに戻り、水着に着替え浮き輪を持っていざビーチへと向かいました。
グアムのビーチにももちろん海の家の様な施設がありました。
まずは浜辺の場所取りをするべくウロウロしていると、現地の海の家の人が、カタコトな日本語で話しかけてきました。
『空気いれる?』もちろん日本からは畳んで持ってきたので空気は入っておらず、ホテルからもぺちゃんこのまま持ってきていましたので、その人にお願いする事にしました。
そのままお兄さんが働いているであろう海の家に連れて行ってくれました。
するとお兄さんが『空気いれるね。ここにホテルの名前とルームナンバー』と言い用紙を渡してきたのです。
なんでだろうと思いつつも、お願いされるままに記入しました。
するとお兄さんが、『イスいる?』とビーチチェアーを提案してくれました。
確かに浜辺は灼熱の太陽のおかげて素足では歩けないほど熱く、とてもそのまま寝そべれるようにありませんでした。
しかし、そんな事もあろうかと日本からしっかりレジャーシートを持ってきていたのでお兄さんに『シートあるから大丈夫です』と伝えると、聞こえなかったのかビーチチェアーを用意しだしました。
それを見た友達が『ノー!ノー!いらない!』と再度お兄さんにいらない事を伝えました。
するとお兄さんは『ノープロブレム!サービス!サービス!』と笑顔で答えてくれました。
友達と私は、なんていい人なんだと思いながら『じゃあお言葉に甘えて使わせてもらおう』とビーチチェアーを使用する事に。
するとお兄さんが『パラソルもね!サービス!』とウィンクしながら日よけのパラソルまで立ててくれたのです。
日本とはちがってサービスでここまでしてくれるなんて、なんて良い人なんだろうと感動しました。
そんな最高な環境の中でビーチタイムを満喫しその日はディナーを食べてホテルへ帰りました。
弾丸旅行なので翌日にはもう帰国の日。
時間までお土産を買いに行き、いざホテルをチェックアウトしにフロントへ向かいました。
後払いだったので、お会計をしようといざ金額をチェックすると、予想より高額に。
友達もなんでだろうと、読めない英語を必死で調べながら明細を確認をしていると友達が『あ・・!!』と一言。
どうしたのと尋ねると、『海の家のイスとパラソル、空気入れ代が加算されてる・・』と言うのです。
でも、お兄さんはサービスと言ってたし、名前なども教えてないのでなぜ請求をと思い、昨日の事を思い出していると、用紙にホテルと部屋番号を書いた事を思い出しました。
あの時か!と2人で顔を合わせました。
お兄さんのいうサービスというのは、親切心なだけで料金をサービスする事ではなかったのです。
私達はてっきり料金をサービスしてくれる事かと勘違いしていたのです。
ちゃんと料金システムを聞かなかった私達にも非はあると反省。
もう過ぎた事もあり、キャンセルもできず支払いをしようと財布を見るとすっからかん。
現金が入っていなかったのです。
そう、どうせ帰国するだけだし両替もめんどうだからとお土産で使い切ってしまったのです。
よりによって友達も同じように・・・。
お金がない!! しかも2人ともクレジットカードを所有しておらずキャッシュオンリー。
もう冷や汗と脂汗が止まりません。
後ろにはチェックアウトの人で列ができており余計に焦り頭はパニックです。
こうなったらお土産をキャンセルするしかないと思い、フロントの人に『ちょっとウェイトしていいですか、ノーマネーでお金作ってきます』とパニックだったせいかルー大柴のばりの混合言葉に、しかも間違った英語でフロントを後にし急いでお土産屋さんへ。
ここは申し訳ないと学校の友達へのお土産を2人ともキャンセルする事に。
店員さんに、つたない英語で『キャンセルしたい』と伝えると、クールなお姉さんが一言『NO』と。
もうさらにパニックになりました。
このお土産をキャンセルする以外に現金を手に入れる方法がなかったのです。
2人で一生懸命、翻訳機能を使いながらもクールなお姉さんに必死にお金が無くホテル代が支払えない旨を伝えました。
そんな中、なかなか首を縦には振ってくれず時間だけが過ぎていきます。
フライトに間に合わないかもしれないという焦りと、どうしようもない状況にだんだんと涙目になりました。
もう間に合わないそう思った瞬間、涙が止まらず大人げもなく泣いてしまいました。
すると見かねた他のお土産屋さんのチーフであろう人が出てきました。
なんとその人は日本語がしっかり話せる人でした。
クールな女性スタッフの人が英語で事情を説明。
するとチーフが『状況が状況ですし、今回はキャンセルをします。』と言ってくれたのです。
神様かと思いました。
涙で潤んでたせいかチーフが神々しく見えました。
そしてなんとか現金を手にしてホテルのフロントへ猛ダッシュ。
無事に支払いを終え、いざ空港へ。
空港内も猛ダッシュしなんとか無事搭乗し、帰国できました。
出発前に荷物だけはしっかりと準備して、結局使わなかった入浴剤をも持っていくよりもお金をもっと用意していけば良かったと反省しました。
次はクレジットカードも作って、準備万端で旅行する事を心に誓いました。