急傾斜から転がり落ちて死にそうになった
ダムの建設予定地でダム計画の事前調査をしていたときのことです。
ものすごい山奥のおそらくこれまで誰も足を踏み入れたことがないエリアの急傾斜で仕事をしていました。
急傾斜というか実際には崖です。
ほぼ高所作業に近い。
下を見ると小さい川ではありますが激流になっていて、ここで落ちたら死んでしまうだろうなと一瞬で思えるような場所です。
現場で一緒にいた上司から絶対に足を踏み外すな、ロープから手を離すなと言われていましたが、ある瞬間、今まで見たことのないようなサイズの大きな蜘蛛が私の作業服の胸元にいたことを発見してしまいそれで絶叫し、ロープから手を離してしまって転がり落ちました。
10mくらい落ちたと思います。
落ちてる間、体が何回転もしました。
幸い私が落ちたところはたまたま笹が密集していてそれがクッション&滑り止めになっていたので大きなケガはしませんでしたし激流に落ちることもありませんでしたけれども、もし横方向に2mずれていれば私は岩石に頭を打って死ぬか激流に飲み込まれ、溺れて死んでいたかも知れません。
直ぐに上司が救助に来てくれましたが鬼の形相で怒られました。
また「タランチュラより大きな蜘蛛に襲われそうになった」と力説しても「そんなのいるわけないだろ!」と信じてくれませんでした。
今思うと本当に危機一髪でしたね。
上司に怒られるだけで済んで良かったです。