海辺での宝探しに夢中だった、小学校時代の夏

宝探し

私が高校を卒業するまで過ごした実家は、歩いて数分で日本海に辿り着くことが出来る所に位置していました。

ですので、小学生頃、私には仲良しのお友達と一緒に浜辺へ出て遊ぶ機会が多くありました。

とは言っても、夏がメインだったのは間違いありません。

冬は海を見ているだけで寒々しくなるので近寄ることなどありませんでしたし、春や秋は公園で遊ぶのに夢中だった記憶がありますから、海とリンクする季節は夏となります。

さて、夏の実家近所の海で、お友達との時間の内容ですが、子供同士で海に入るという事は危険行為であり、出来る事ではないので、泳ぎではありませんでした。

代わりにしていた遊びは色々とありましたが、中でも私が最も夢中になれたのが、自分が言う所で「宝探し」でした。

浜辺にはどこからの漂流物が散乱していたのですが、何故か胡桃がチラホラ落ちていることがありましたが、当時の私にとって胡桃は珍しい存在だったので見つける度に大喜びして拾い、本当に宝のように思いながら自宅へ持ち帰っていました。

更には、きっと波でもまれた結果と思われる、角が取れて鋭利さを失ったガラス瓶の破片も良く発見していましたが、こちらは宝石のように、美しく見えたものでした。

ですので、その場で見過ごすことなどできる訳もなく、拾い上げては集め、胡桃同様、自宅へ持ち帰って、暫く自分の部屋に大切に保管もしていました。

貝殻集めも楽しみましたし、既に死んではいても、小さな魚を見つけるときっと大魚を釣り上げた漁師さんのような感動も味わっていたと思います。

そんな夏の海辺での日々を続けていたので、小学校時代、私の肌は小麦色を超えた、めっちゃヘルシーな色が定番でした。

その色は、私はどんなに海辺での例の宝探しが楽しくて夢中だったかを表すカラーでもあったでしょう。